より高いパフォーマンス
「より高いパフォーマンス」オプションは、「超High Performance」レベルのパフォーマンスを必要としないI/O要件が高いワークロードに推奨されます。
このオプションは、75 IOPS/GBで、ボリューム当たり最大50,000 IOPSまでの線形パフォーマンス・スケールを提供します。スループットは、600KB/秒/GBで、ボリューム当たり最大680MB/秒まで高くなります。
コンピュート・シェイプのパフォーマンスの特性とインスタンスの詳細は、「シェイプのパフォーマンスの詳細」を参照してください。
ボリューム・サイズとパフォーマンス
次の表に、このオプションのボリューム・サイズに基づくブロック・ボリューム・サービスのスループットおよびIOPSのパフォーマンス数値を示します。IOPSおよびKB/秒のパフォーマンスは、GB単位のボリューム・サイズでサービスの最大値まで線形に拡大するため、特定のボリューム・サイズのパフォーマンス数値を予測して計算できます。より高いパフォーマンス・レベルを使用するよう構成したボリュームで、特定のパフォーマンス目標を達成しようとする場合は、この表を参考にして最小ボリューム・サイズをプロビジョニングできます。
ボリューム・サイズ |
最大スループット (1MBのブロック・サイズ) |
最大スループット (8KBのブロック・サイズ) |
最大IOPS (4KBのブロック・サイズ) |
---|---|---|---|
50GB | 30MB/秒 | 30MB/秒 | 3,750 |
100GB | 60MB/秒 | 60MB/秒 | 7,500 |
200GB | 120 MB/s | 120 MB/s | 15,000 |
400GB | 240 MB/s | 240 MB/s | 30,000 |
600GB | 360MB/秒 | 360MB/秒 | 45,000 |
700GB | 420MB/秒 | 420MB/秒 | 50,000 |
800GB | 480 MB/s | 480 MB/s | 50,000 |
1,024GB | 614MB/秒 | 614MB/秒 | 50,000 |
1,200GB - 32TB | 680MB/秒 | 680MB/秒 | 50,000 |
より高いパフォーマンス・ボリュームのiSCSIキューの深さの調整
この項の情報は、Linuxインスタンスにアタッチされたボリュームにのみ適用されます。Windowsインスタンスにアタッチされたボリュームのパフォーマンスを向上させるために、iSCSIキューの深さ構成を調整する必要はありません。
iSCSIでアタッチされたボリュームのパフォーマンスを、バランスまたはより低いコストのいずれかのパフォーマンス・レベルからより高いパフォーマンス・レベルに構成する場合、最大50,000IOPSのパフォーマンスを達成できるよう、iSCSIキューの深さを調整する必要があります。これを実行するために必要なステップは、新しいボリューム・アタッチメントと既存のボリューム・アタッチメントのどちらに対してパフォーマンスを構成するかによって異なります。
次のように、node.session.queue_depth
を32から128に変更して、/etc/iscsi/iscsid.conf
を更新します。
node.session.queue_depth = 128
次のコマンドを実行して、ボリュームのiSCSIのキューの深さを128に更新します:
iscsiadm -m node -T iqn.2015-12.com.oracleiaas:<IQN> -p <volume_IP> -o update -n node.session.queue_depth -v 128
次のコマンドを実行して、iSCSIノードからログアウトします:
iscsiadm -m node -T iqn.2015-12.com.oracleiaas:<IQN> -p <volume_IP> -u
次のコマンドを実行して、iSCSIノードにログインします:
iscsiadm -m node -T iqn.2015-12.com.oracleiaas:<IQN> -p <volume_IP> -l
- インスタンスを再起動します。