コンピュート・インスタンス・ヘルス・メトリック
コンピュート仮想マシン(VM)インスタンスのヘルス、容量およびパフォーマンスは、メトリック、アラームおよび通知を使用してモニターできます。
このトピックでは、メトリック・ネームスペースoci_compute_instance_health
によって生成されるメトリックについて説明します。
リソース: コンピュートVMインスタンス。
メトリックの概要: oci_compute_instance_health
次のコンピュート・インスタンス・ヘルス・メトリックは、コンピュート・インスタンスのステータス、ヘルスおよびアクセシビリティのモニターに役立ちます。
インスタンス・アクセシビリティ・ステータス: instance_accessibility_status
メトリックを使用すると、VMインスタンスが応答しないかどうかをモニターできます。コンピュートにより、アドレス解決プロトコル(ARP)のリクエストが、インスタンスの仮想ネットワーク・インタフェース・カード(VNIC)に送信されます。ARP pingが失敗した場合、メトリックはインスタンスが応答していないことを示します。
instance_accessibility_status
メトリックは、インスタンスの応答性のない特定の理由を特定または報告しません。ARPテストでは、インスタンスのOSで発生する可能性のある問題に関する洞察は得られません。インスタンス・ファイル・システムのステータス: instance_file_system_status
メトリックを使用すると、VMインスタンスにファイル・システムの異常な問題があるかどうかをモニターできます。Computeは、VMカーネル・ログを分析してボリューム・ステータスを確認します。ボリュームが異常ステータスの場合、メトリックは問題のタイプとボリュームを示します。
instance_file_system_status
メトリックは、インスタンスのファイル・システムの問題またはインスタンスのOSまたはボリュームの問題の具体的な理由を特定または報告しません。// The query does not specify the volume type, it can be used for general monitoring purpose of read-only volume issues. Users can get volumeType info by inspecting the "volumeType" dimension of the metrics.
InstanceFileSystemStatus[5m]{resourceId = "YOUR-VM-OCID-IN-TENANCY"}.max()
// The queries below specify the volume type, they can be used for specific monitoring purposes
InstanceFileSystemStatus[5m]{resourceId = "YOUR-VM-OCID-IN-TENANCY", volumeType = BOOT_VOLUME}.max()
InstanceFileSystemStatus[5m]{resourceId = "YOUR-VM-OCID-IN-TENANCY", volumeType = DATA_VOLUME}.max()
InstanceFileSystemStatus[5m]{resourceId = "YOUR-VM-OCID-IN-TENANCY", volumeType = UNKNOWN}.max()
- インフラストラクチャ・ヘルス・メトリックを確認して、インフラストラクチャに進行中の問題があるかどうかを判断します。インフラストラクチャに進行中の問題がある場合は、Oracle Cloud Infrastructureによって問題が解決されるまで待機してから、
instance_accessibility_status
メトリックを再度確認してください。 - インフラストラクチャに進行中の問題がない場合、インスタンスには、ソフトウェアの問題またはネットワークの構成の問題が存在する可能性があり、お客様ご自身での解決が必要になります。OSとネットワークが正しく構成されていることを確認します。コンピュートのトラブルシューティングの提案およびネットワーキングのトラブルシューティングの提案を参照してください。
- コンピュートおよびネットワーキングのトラブルシューティングのステップが成功しない場合は、診断リブートを使用すると、アクセスできないインスタンスを再構築できます。
必要なIAMポリシー
リソースをモニターするには、コンソールまたはREST API (およびSDK、CLIまたはその他のツール)のどちらを使用しているかにかかわらず、管理者が作成するポリシーで必要なタイプのアクセス権が付与されている必要があります。ポリシーでは、モニタリング・サービスとモニターされているリソースの両方にアクセスできる必要があります。アクションを実行しようとして、権限がない、または認可されていないというメッセージが表示された場合は、管理者に連絡して、付与されたアクセスのタイプと作業する必要があるコンパートメントを確認してください。モニタリングのユーザー認可の詳細は、「IAMポリシー」を参照してください。
使用可能なメトリック: oci_compute_instance_health
次の表にリストされているメトリックは、インスタンスで自動的に使用可能になります。これらのメトリックを取得するためにインスタンスでモニタリングを有効にする必要はありません。
モニタリング・サービスを使用して、カスタム問合せを作成することもできます。
メトリックには次のディメンションが含まれます:
- resourceDisplayName
- インスタンスのわかりやすい名前。
- resourceId
- インスタンスのOCID 。
- volumeType
- 問題のあるボリュームのタイプ。値は
BOOT_VOLUME, DATA_VOLUME,
とUNKNOWN
です。値がUNKNOWN
の場合、問題のあるボリュームのタイプを特定できません。 - issueType
- ファイル・システムの問題のタイプ。インスタンス・ボリュームが
READ_ONLY
モードの場合、値はREAD_ONLY
です。
メトリック | メトリック表示名 | 単位 | 説明 | ディメンション |
---|---|---|---|---|
instance_accessibility_status
|
インスタンス・アクセシビリティ・ステータス | 件数 | VMインスタンスのアクセシビリティ・ステータス。値1は、インフラストラクチャまたはインスタンス自体の問題により、インスタンスの応答がないことを示します。値0は、アクセシビリティの問題が検出されていないことを示します。インスタンスが停止済の場合、メトリックに値はありません。 |
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instance_file_system_status
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インスタンス・ファイル・システムのステータス | 件数 |
VMインスタンスのファイル・システム・ステータス。値1は、インフラストラクチャまたはインスタンス自体によるファイル・システムの問題があることを示します。値0は、ファイル・システムの問題が未検出であることを示します。 インスタンスが停止済の場合、メトリックに値はありません。 |
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コンソールの使用
APIの使用
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。