OCI関数によって移入される環境変数
OCI Functionsが移入する環境変数について確認します。
OCI Functionsは、ファンクション・コード内で使用できる事前定義済の環境変数をいくつか移入します。実行関数は、環境変数に直接アクセスでき、ハンドラ関数に渡されるコンテキスト変数を使用してFDKを介して多くの環境変数にアクセスすることもできます。
カスタム構成パラメータは、環境変数としても使用できます(詳細は、「ファンクションへのカスタム構成パラメータの引渡し」を参照)。
実行中の関数は、次の事前定義された環境変数にアクセスできます。
- OCI Functions環境変数。名前の先頭に
FN_
が付きます。 - OCI環境変数。名前の先頭に
OCI_
が付きます。これらの変数は通常、他のOCIリソースへのアクセスを認証するために使用されます(実行中のファンクションからの他のOracle Cloud Infrastructureリソースへのアクセスを参照)。
FN_環境変数
名前 | 説明 |
---|---|
FN_FN_ID | ファンクションのOCID。 |
FN_APP_ID | ファンクションがグループ化されるアプリケーションのOCID。 |
FN_FN_NAME | ファンクションの名前 |
FN_APP_NAME | 関数がグループ化されるアプリケーションの名前。 |
FN_MEMORY | ファンクションで使用可能なメモリー容量(MB)。 |
FN_TYPE | 関数の実行方法。sync (同期)またはasync (非同期)のいずれか。 |
FN_LISTENER | 呼出しを受信するためにFDKがバインドするファイル記述子へのパス。 |
OCI_環境変数
名前 | 説明 |
---|---|
OCI_RESOURCE_PRINCIPAL_REGION | ファンクションが実行されているリージョン(us-phoenix-1 など)。 |
OCI_RESOURCE_PRINCIPAL_VERSION | ファンクションによって使用されているリソース・プリンシパル・バージョン(2.2 など)。 |
OCI_RESOURCE_PRINCIPAL_RPST | ファンクションのリソース・プリンシパル・セッション・トークンを含むファイルへのパス。 |
OCI_RESOURCE_PRINCIPAL_PRIVATE_PEM | ファンクションのリソース・プリンシパルを使用するリクエストの署名に使用される秘密キー・ファイルへのパス。 |
OCI_TRACING_ENABLED | Application Performance Monitoring (APM)トレースが機能に対して有効かどうか(関数の分散トレースを参照)。0 (APMトレースが有効になっていない)または1 (APMトレースが有効である)のいずれか。 |
OCI_TRACE_COLLECTOR_URL | Application Performance Monitoring (APM)トレースが有効になっている場合、APMドメインURLとその機能のデータ・キー。 |
OCI_REGION_METADATA |
ファンクションが実行されている場所を説明する情報を含むJSONオブジェクト。例:
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