SCIMスキーマの概要

スキーマは、リソースの全体または一部のコンテンツを説明する属性定義のコレクションです(たとえば、urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User.)。属性定義によって、属性の名前、および型(string、binary)、カーディナリティ(singular、Multi、complex)、可変性、復元性などのメタデータが指定されます。

属性の表記

すべてのアイデンティティ・ドメインのSCIM API操作では、共通スキームを共有して単純属性および複合属性を参照します。一般に、属性は属性名の前に、コロン(:)文字で区切られたスキーマのユニフォーム・リソース名(URN)が付いていることで識別されます。たとえば、コアUserリソース属性userNameurn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:userName.として識別されます

アイデンティティ・ドメインREST APIには、次のスキーマURNが含まれています。

  • urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0

  • urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0

  • urn:ietf:params:scim:schemas:oracle:idcs:extension

属性のデータ型

属性データ型はJSONから導出され、特に指定されていないかぎり、次の特徴を持ちます。

  • オプション

  • 大/小文字を区別しない

  • 変更済

  • デフォルトで返される

  • not unique

  • タイプ文字列

データ型 内容
文字列 UTF-8を使用してエンコードされたゼロ以上の一連のUnicode文字。
ブール型 リテラルのtrueまたはfalse。
10進 小数点の左右が少なくとも1桁の実数。
整数 小数桁のない10進数。
DateTime DateTime値(2024-04-23T04:56:22Zなど)。
2進 任意のバイナリ・データ。
複合 値が1つ以上の単純属性で構成される、単一値または複数値の属性。
複数値 値またはサブ属性のリスト。
CharArray 機密属性を含む文字の配列(たとえば、パスワード)