ユース・ケース: アプリケーションの追加

アイデンティティ・ドメインにカスタム・アプリケーションを追加する方法を理解するには、このユース・ケースを参照してください。

このダイアグラムは、カスタム・アプリケーションの追加の概要を示しています。

このユース・ケースでは、ユーザーは、顧客見積りの信頼できるアプリケーションにアクセスします。この信頼できるアプリケーションは、abccorp.comリソース・サーバー・アプリケーションへのREST APIコールを行うクライアント・アプリケーションです。リソース・サーバー・アプリケーションは、信頼できるアプリケーションがユーザーのかわりに消費できるサービスを提供するサードパーティ・アプリケーションです。

この例では、abccorp.comリソース・サーバー・アプリケーションは、見積りの作成(/quote)、見積りのリクエスト(/rfq)、またはユーザーに関する情報の取得(/user)に使用できるREST APIが格納された財務アプリケーションです。

ユーザーが顧客見積りの信頼できるアプリケーションにアクセスすると、アプリケーションは、ユーザーのかわりにabccorp.comリソース・サーバー・アプリケーションへのREST APIコールを実行します。この例では、ユーザーがabccorp.comアプリケーションと直接通信することはありません。

顧客見積りアプリケーションがユーザーのかわりにアクションを実行するため、このアプリケーションには、abccorp.comアプリケーションで使用可能な/quote/rfqおよび/user REST APIへのアクセス権が必要です。これらのREST APIコールを実行するために、顧客見積りアプリケーションは、ユーザーの承諾を求めることがあります。この承諾は、顧客見積りアプリケーションがabccorp.comアプリケーションのこれらのREST APIをコールするあらゆる時点で発生する可能性があります。

ユーザーは、クラウドでアイデンティティをフェデレートする方法であるOAuth 2.0およびOpenID Connectを使用して、シングル・サインオンを介してIAMにログインし、顧客見積りアプリケーションにアクセスします。abccorp.comアプリケーションへの/quote/rfqおよび/user REST APIコールを実行するために、顧客見積りアプリケーションがユーザーのかわりに認可されるため、ユーザーは、顧客見積りアプリケーションを使用して、見積りの作成、見積りのリクエスト、およびユーザーに関する情報の取得を実行できます。ユーザーが顧客見積りアプリケーションを介して実行しようとする追加のアクションは、許可されません。

このワークフローを作成するには、IAMで2つのカスタム・アプリケーションを作成してアクティブ化します:
  • abccorp.comリソース・サーバー・アプリケーション。このアプリケーションには、顧客見積りアプリケーションなどの他のアプリケーションがアクセスできるREST API (リソース)があります。この例では、ユーザーは、リソース・サーバー・アプリケーションに直接アクセスしませんが、顧客見積りアプリケーションを介して間接的にアクセスします。

    abccorp.comリソース・サーバー・アプリケーションのリソースを登録します。アプリケーション・リソースは、IAMによって認可されたAPIコールです。この例では、/quote/rfqおよび/user REST APIがアプリケーション・リソースです。セキュリティおよび監査の目的で、これらのリソースにアクセスするための承諾をユーザーが付与する必要があるかどうかを指定できます。

  • 顧客見積りの信頼できるアプリケーション。ユーザーは、このアプリケーションを使用して、abccorp.comアプリケーションのREST APIにアクセスします。

    このカスタム・アプリケーションを作成する場合、ユーザーがIAMにログインするときに、ユーザーの認可コードを生成します。その後、認可コードは、アクセス・トークンを取得するために顧客見積りアプリケーションに送信されます。アクセス・トークンには、ユーザーがリソース・サーバー・アプリケーションにアクセスするためのすべての権限が含まれます。この例では、見積りの作成、見積りのリクエスト、およびユーザーに関する情報の取得がこれらの権限に含まれます。

    アクセス・トークンの存続期間は短いため、リフレッシュ・トークンを生成できます。リフレッシュ・トークンは、現在のアクセス・トークンの期限が切れるときに新しいアクセス・トークンを取得するためのセキュアなメカニズムです。この方法により、顧客見積りアプリケーションは、ユーザーの承諾を再度求めることなくabccorp.comアプリケーションのAPIにアクセスできます。

IAMでカスタム・アプリケーションを作成およびアクティブ化する方法の詳細は、アプリケーションの追加アプリケーションのアクティブ化およびアプリケーションの非アクティブ化を参照してください。