Oracle HeatWaveへの接続

データベース・システム・エンドポイントは、MySQLシェル、MySQLクライアント、MySQL Workbenchなどのクライアント、およびアプリケーションがOracle HeatWaveに接続できる場所です。

Oracle HeatWaveデプロイメントの仮想ネットワークには、Azure VNet、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) VCN、および2つの間の接続が含まれます。AzureのOracleDBでは、データベース・システムにアクセスするためのデフォルト・ポートが自動的に開かれるため、VCNのイングレス・ルールを設定する必要はありません。次のポートはオープンです。

  • 22: SSHポート
  • 3306: データベース・システムへのMySQLプロトコル接続のデフォルト・ポート(MySQLクライアントによって使用され、MySQLシェルによってバックアップとして使用される)
  • 33060: データベース・システムへのXプロトコル接続のデフォルト・ポート(MySQLシェルで使用)

データベース・システムのエンドポイントのネットワークおよび接続情報を表示するには、デプロイメントの詳細ページで、左側のメニュー・バーの「接続」および「ネットワーキング」タブを選択します。

  • 「接続」タブでは、「内部FQDN」にデータベース・システムのエンドポイントの完全修飾ドメイン名が表示され、「データベース・システムのIPアドレス」にデータベース・システムのエンドポイントに割り当てられたプライベートIPアドレスが表示されます。MySQLプロトコルおよびXプロトコル・ポートも表示されます。
  • 「ネットワーキング」タブに、仮想ネットワークのAzure VNetおよびOCI VCNの部分に関する情報が表示されます。

データベース・システム・エンドポイントにはプライベートIPアドレスがあるため、リモートIPアドレスから直接接続することはできません。かわりに、次のいずれかの方法でエンドポイントに接続する必要があります。

  • データベース・システムと同じAzure VNetにあるAzure VMからデータベース・システム・エンドポイントに接続します。この方法では、クライアント・ソフトウェア(MySQLシェルなど)をAzure VMにインストールし、SSHまたはRDPを使用してローカル・マシンからAzure VMに接続し、クライアントを使用します。
    同じAzure VNetにAzure VMを作成する手順は、Azureの仮想マシンを参照してください。
  • データベース・システムと同じOCI VCNにあるOracle Cloud Infrastructureコンピュート・インスタンスから接続します。この方法では、クライアント・ソフトウェアをコンピュート・インスタンスにインストールし、SSHまたはRDPを使用してローカル・マシンからコンピュート・インスタンスに接続し、クライアントを使用します。
    同じOCI VCNにOCIコンピュート・インスタンスを作成する手順は、コンピュートを参照してください。
  • VPN接続やOracle Cloud InfrastructureのBastionサービスなどのセキュアなアクセス・サービスを使用して、データベース・システムにアクセスできるローカル・ネットワークからOCI VCNにブリッジします。この方法では、クライアント・ソフトウェアをローカル・マシンにインストールし、データベース・システム・エンドポイントに直接接続します。
    この方法で接続する手順は、DB Systemへの接続の概要を参照してください。

Azure VM、OCIコンピュート・インスタンスまたはローカル・マシンにMySQLシェルをインストールするには、次を参照してください:

すべての機能にアクセスできるように、常に使用可能な最新バージョンのOCIシェルを使用してください。

OCIシェルを使用してデータベース・システム・エンドポイントに接続するには、コマンドラインで、次のようなコマンドを入力し、プライベートIPアドレス<EndpointIPAddress>またはインスタンスの完全修飾ドメイン名<InstanceFQDN>を指定します:


mysqlsh --mysqlx -u <UserName> -h <EndpointIPAddress>
or
mysqlsh --mysqlx -u <UserName> -h <InstanceFQDN>

<UserName>は、Oracle HeatWaveのプロビジョニング時に設定するデータベース・システム管理者アカウントのユーザー名です。要求されたら、管理者アカウントに選択したパスワードを入力します。このコマンドは、MySQLシェル(mysqlsh)を起動し、ポート33060を使用してデータベース・システム・エンドポイントへのXプロトコル接続を設定します。

Azure VM、OCIコンピュート・インスタンスまたはローカル・マシンにMySQLクライアントをインストールするには:

詳細は、「MySQLのインストールおよびアップグレード」を参照してください。

MySQLクライアントを使用してDB Systemエンドポイントに接続するには、コマンドラインで、次のようなコマンドを入力し、プライベートIPアドレス<EndpointIPAddress>またはインスタンスの完全修飾ドメイン名<InstanceFQDN>を指定します:


mysql --host <EndpointIPAddress> -u <UserName> -p
or
mysql -h <InstanceFQDN> -u <UserName> -p

<UserName>は、Oracle HeatWaveのプロビジョニング時に設定するデータベース・システム管理者アカウントのユーザー名です。要求されたら、管理者アカウントに選択したパスワードを入力します。このコマンドは、MySQLクライアント(mysql)を起動し、ポート3306を使用してデータベース・システム・エンドポイントへのクラシックMySQLプロトコル接続を設定します。

MySQLシェルのダンプおよびダンプ・ロード・ユーティリティを使用して、データをOracle HeatWaveにインポートできます。その手順については、Oracle HeatWaveへのデータのインポートを参照してください。