メディア・サービスの概要
Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Media Servicesは、メディア(ビデオ)ソース・コンテンツを処理するためのフルマネージド・サービスです。ジャストインタイム・パッケージ化されたAdaptive Bitrate(ABR)ビデオ・コンテンツのスケーラブルな配信とオリジネーションを提供します。OCI Media Servicesには、OCI Media FlowとOCI Media Streamsが含まれます。サービスは、個別または一緒に使用でき、OCIオブジェクト・ストアに格納されているコンテンツに対して操作できます。
OCI Media Flowでは、ビデオ・ソース・コンテンツの処理に使用できるコンテンツ処理ワークフローを構成できます。処理には、トランスコード、転写、サムネイル生成、ABRパッケージ、およびOCI AIサービスとの統合(音声(自動転写用)、言語(自然言語処理(NLP)ベースのトランスクリプト分析用)、Vision(オブジェクト検出およびテキスト抽出用)が含まれます。
メディア・フローは、入力ソースとしてOCIオブジェクト・ストレージ・サービスのオブジェクト・ストレージ・バケットを使用し、指定されたトランスコード操作を実行して、オブジェクト・ストレージ・バケットにABRパッケージを作成します。OCI Media Streamsを使用して、OCI Media Flowからの出力をストリーミングされたVideo on Demand (VOD)として配信できます。詳細は、「メディア・フローの概要」を参照してください。
OCI Media Streamsは、HTTP Live Streaming (HLS)などの形式でパッケージ化されたデジタル・ビデオを視聴者に配信する機能を提供します。事前パッケージ済のHLSパッケージを取り込むことも、OCI Media Flowを使用してソース・ビデオをストリーミングに適したフォーマットにトランスコードおよびパッケージ化することもできます。メディア・ストリームは、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を介してビデオ配信のオリジン・サービスとして機能するように構成できます。詳細は、「メディア・ストリームの概要」を参照してください。
OCI上に構築された一般的なエンドツーエンドのVODストリーミング・ソリューションの概要を次に示します。次の図は、OCI Media FlowとOCI Media Streamsの統合方法を示しています。