前提条件
OpenShift Container PlatformクラスタをOracle Cloud Infrastructure (OCI)にインストールする前に、必要な前提条件を満たしていることを確認してください。インストールを成功させるために必要なアカウント、リソースおよび構成について、このドキュメントで概説します。
クラウド・アカウントおよびリソース
OCIにOpenShift Container Platformクラスタをインストールするには、次のものが必要です:
- Red Hatアカウントと、Assisted InstallerまたはAgentベースのインストーラへのアクセス。
- アイデンティティ・ドメインを持つOCIアカウントと、次のリソースを管理する権限:
- OCIのクラスタ・リソースで実行されるOpenShiftコンテナ・プラットフォーム・コンソールを提供するインターネット・ドメイン。
- クラスタ・インストール用のSSHキー・ペア。
- Red Hat Hybrid Cloudコンソールから提供されるプル・シークレット。Red HatドキュメントのUsing image pull secretsを参照してください。
- (オプション)クラスタ・リソースの専用コンパートメント。既存のコンパートメントを使用することもできます。詳細は、コンパートメントの理解およびコンパートメントの作成を参照してください。
- (オプション)検出ISOイメージを格納するオブジェクト・ストレージ・バケット。既存のバケットを使用することもできます。詳細は、オブジェクト・ストレージ・バケットの作成を参照してください。
- エージェントベースのインストーラ・ユーザーの場合: OCI環境でファイアウォールを使用し、テレメトリ・サービスを使用する場合は、ファイアウォールでOpenShiftコンテナ・プラットフォームが必要なサイトにアクセスできるようにしてください。OpenShiftのファイアウォールの許可リストの設定の詳細は、Red HatドキュメントのOpenShiftコンテナ・プラットフォーム用のファイアウォールの構成を参照してください。
- クラスタのOCIインスタンスを作成する前に、サポートされているRed Hat Enterprise Linux (RHEL)認定のOCI VMおよびベア・メタル・シェイプのRed Hatエコシステム・カタログ・ポータルのクラウド・インスタンス・タイプを参照してください。
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OpenShiftを実行するには、インスタンス、ボリュームおよびネットワーキング・リソースでCRUD操作を実行するための管理権限が必要です。同じコンパートメントで実行されている可能性のある他のアプリケーションとの競合を回避するために、OpenShiftを専用コンパートメントにデプロイすることをお薦めします。
リソース属性タグ
OpenShiftクラスタをOCIにインストールする前に、GitHubの「OCIリリースのOpenShift」ページからcreate-resource-attribution-tags-vX.X.X.zip
スタックをダウンロードして実行します。このスタックは、後続のすべてのスタックが正しく機能するために不可欠なタグ・ネームスペースおよび関連する定義済タグ(openshift-tags
およびopenshift-resource
)を作成します。
タグ付けの詳細は、タグ・ネームスペースの作成、タグ・キー定義の作成およびコスト・トラッキング・タグの使用のトピックを参照してください。
create-cluster
スタックを実行する前にcreate-resource-attribution-tags
スタックを実行して、クラスタ・インストールの失敗を回避してください。create-resource-attribution-tags
スタックは1回のみ実行する必要があります。タグ・ネームスペースおよび定義済タグがすでに作成されている場合は、クラスタのインストールを直接続行できます。
構成ファイル
必要な構成ファイルは、GitHubのOCIリリースのOpenShiftページにあります。このページに移動し、最新リリースのリンクを選択します(たとえば、リリースv1.0.0の場合は、v1.0.0のリンクを選択します)。「アセット」セクションから、create-cluster-vX.X.X.zip
ファイルをダウンロードします。
create-cluster-vX.X.X.zip
ファイルには、次のものが含まれます。
- カスタム・マニフェスト: OCIへのRed Hat OpenShiftクラスタのインストールに必要なマニフェスト・ファイル。各マニフェストとその使用時期の詳細は、Custom Manifestsを参照してください。
- Terraformスタック: OCIリソースのプロビジョニング用のTerraformスタック・コードで、OCIでOpenShiftクラスタを作成および管理します。詳細は、OpenShiftのTerraform定義済リソースを参照してください。ノート
マニフェストを編集するには、oracle-quickstart / oci-openshiftリポジトリ全体をクローニングし、custom_manifests
およびterraform-stacks
ディレクトリに直接アクセスできます。