OCIでのOpenShift Container Platformのトラブルシューティング

この項では、OCIにOpenShiftクラスタをデプロイする際の一般的な問題を識別して解決します。

インフラストラクチャのプロビジョニングは許可されていません

条件: Assisted Installerを使用してインフラストラクチャ・リソースを作成するとき、またはエージェント・ベースのインストーラを使用してリソースを手動で作成するときに、リソース・マネージャ・サービスで「未認可」エラーが発生します。

原因: 必要なIAMポリシーまたは権限がありません。

処置:

  1. Assisted Installerの場合、リソース・マネージャの保護およびリソース・マネージャの詳細で説明されているポリシーがあることを確認してください。
  2. エージェントベース・インストーラの場合、「手動インストール用のエージェントベース・インストーラのOCIリソース」のトピックにリストされているリソースを作成および管理する権限があることを確認してください。
  3. 両方のインストール方法については、「リソースへのアクセスの管理」を参照してください。
  4. IAM権限を管理していない場合は、テナンシ管理者に連絡してください。
クラスタ・ノード・アクセスのSSH障害

条件: クラスタ・ノードとのSSH接続を確立できません。

原因: 「SSH接続のトラブルシューティング」で説明しているいくつかの問題によって、ノードへのSSH接続が妨げられる可能性があります。

処置: 問題を診断および解決するための詳細なステップについては、SSH接続のトラブルシューティングのトピックを確認してください。
OpenShiftコンソールでノードを追加する際の「不十分な」エラー

条件: OpenShiftコンソールでノードを追加すると、Red Hat Hybrid Cloudコンソールに「不十分な」エラー・メッセージが表示されます。

原因: ノードの作成時に生成されたドメイン名が無効な場合、次の図に示すように、Red Hat Hybrid Cloudコンソールに「不十分な」エラー・メッセージが表示されます。


Red HatコンソールのOpenShiftクラスタの詳細ページのイメージです。

ノート

この項で説明するエラーは、OpenShift Hybrid Cloudコンソールでクラスタにホストを追加しているときに発生することがあります。詳細は、OpenShift Webコンソールでのクラスタへのホストの追加を参照してください。

処置:

このエラーを解決するには、次の手順を実行します。

  1. set the IP or domain used to reach the clusterという名前のリンクを選択します。次に、apiからドメイン名の接頭辞をapi-intに更新します。たとえば、表示される文字列がapi.addnode1234multiad.my.company.comの場合、文字列の接頭辞セクションをapi-int.addnode1234multiad.my.company.comのように編集します。
  2. 文字列を更新すると、「更新」ボタンが有効になります。「更新」ボタンを選択して続行します。ノードのステータスが readyに変わります。
    「クラスタ・ホスト名の更新」ダイアログのイメージです。


    文字列の編集後の「クラスタ・ホスト名の更新」ダイアログのイメージです。

タグがないためにクラスタのインストールが失敗する

条件: クラスタのインストールに失敗するか、create-clusterスタックの実行後に予期せず動作します。

原因: create-clusterスタックを実行する前に、必要なタグ・スタック(create-resource-attribution-tags)が実行されませんでした。

処置: OCIにクラスタをインストールする前に、GitHubのOCIリリース上のOpenShiftページからcreate-resource-attribution-tags-vX.X.X.zipスタックをダウンロードして実行します。このスタックは、後続のすべてのスタックが正しく機能するために不可欠なタグ・ネームスペースおよび関連する定義済タグ(openshift-tags およびopenshift-resource)を作成します。create-resource-attribution-tagsスタックは1回のみ実行する必要があります。タグ・ネームスペースおよび定義済タグがすでに作成されている場合は、クラスタのインストールを直接続行できます。