公開前のインテント解決の調整

スキルのバージョンを公開する(そしてそのバージョンを確定する)前に徹底的にテストして、必要に応じて設定を調整し、インテント解決を微調整する必要があります。

次の設定を使用して、インテント解決をチューニングできます。

  • 信頼度しきい値: ユーザー入力がインテントと一致したとみなされるために必要な最小信頼度レベルを決定します。この値は.70以上に設定することをお薦めします。

  • 信頼度ウィン・マージン: スキルの複数のインテントが「信頼度しきい値」を超えると、可能性のあるインテントのリストを表示して、いずれかを選択するようにユーザーに求めます。このプロパティは、リストに含めるインテントをスキルが決定する際に役立ちます。上位インテントのそれぞれの信頼度レベル間のデルタに使用する最大レベルを設定します。リストには、このデルタ以上で、「信頼度しきい値」に設定された値を超えるインテントが含まれます。

これらの設定にアクセスするには:

  • サイド・メニューを開くアイコンをクリックしてサイド・メニューを開き、「開発」→「スキル」を選択して、ボットを開きます。

  • スキルの左側のナビゲーションで「設定」アイコンをクリックし、「構成」タブを選択します。

ノート

デジタル・アシスタントにスキルを追加した後、デジタル・アシスタントのコンテキストでインテント解決をより適切に処理するために、設定の別の範囲の調整が必要になる場合があります。ルーティング動作の調整を参照してください。

信頼度しきい値の動作

「信頼度しきい値」プロパティを使用して、特定のユーザー入力がスキルのインテントに解決される確率を調整します。

信頼度しきい値を上げると、一致するインテントが正確である(誤検出ではない)確実性が高くなります。ただし、そうすると、特定の入力と一致させたいインテントの信頼度スコアが、一致とみなされるほど十分に高くならず、unresolvedIntentとみなされてしまう確率が高まります。

「信頼度しきい値」プロパティの値を小さくすると、一致させたいインテントが一致しなくなる確率が下がります。ただし、このしきい値を低く設定するほど、一致の誤検出が発生するリスクは高くなります。

原則として、基礎となる言語モデルは、信頼度しきい値が高い方がより適切に機能するため、最適な結果を得るために、信頼度しきい値を70% (.70)以上に設定する必要があります。

信頼度ウィン・マージンの動作

「信頼度ウィン・マージン」プロパティ(「設定」「構成」からアクセス)を使用すると、複数のインテントの信頼度スコアが近い場合に、スキルでユーザーにインテントの入力を求めることができます。たとえば、ユーザーがFinancialBotに「I want to check balance or send money」と要求した場合、スキルは、上位インテント(「Check Balances」と「Send Money」)の名前を示した選択リストを付けて応答します。

win_margin_list.pngの説明が続きます

スキルはこれら2つのインテントを選択リストで示します。これは、その信頼度が「信頼度しきい値」プロパティに設定された値を超え、それぞれの信頼度レベル間の差異(つまり、ウィン・マージン)が「ウィン・マージン」プロパティに設定された値内にあるためです。