フェデレーテッド・ユーザーのユーザー機能の管理
このトピックでは、テナンシがフェデレートされ、サポートされているアイデンティティ・プロバイダでユーザー・プロビジョニング用に構成されている場合の、フェデレーテッド・ユーザーのユーザー機能の管理について説明します。
ユーザー機能について
Oracle Cloud Infrastructureにアクセスするには、ユーザーは必要な資格証明を持っている必要があります。コンソールを使用する必要があるユーザーは、パスワードを持っている必要があります。APIを介してアクセスする必要があるユーザーにはAPIキーが必要です。一部のサービス機能には、認証トークン、SMTP資格証明、Amazon S3互換APIキーなどの追加の資格証明が必要です。ユーザーがこれらの資格証明を取得するには、資格証明タイプの機能を付与されている必要があります。
ユーザー機能は、管理者がユーザーの詳細で管理します。各ユーザーはそれぞれの機能を表示できますが、これらを有効または無効にできるのは管理者のみです。フェデレーテッド・ユーザーが使用できるユーザー機能は、次のとおりです。
- APIキー
- 認証トークン
- SMTP資格証明
- 顧客秘密キー
- OAuth 2.0クライアント資格証明
デフォルトでは、これらの機能は新規ユーザーをプロビジョニングすると有効化されるため、ユーザーは自分のこれらの資格証明を作成できます。これらのユーザー資格証明の詳細は、ユーザー資格証明の管理を参照してください。
機能「コンソール・パスワード」はフェデレーテッド・ユーザーには使用できません。フェデレーテッド・ユーザーは、サインイン時のパスワードが管理されるIdPを介してコンソールで認証します。
必須IAMポリシー
管理者グループに属している場合は、ユーザー機能を管理するために必要なアクセス権があります。ユーザーは、自分自身のユーザー機能を有効化または無効化することはできません(管理者を除く)。ただし、ユーザーは自分に対して有効化されている自分の資格証明を管理できます。
前提条件
フェデレーテッド・ユーザーのユーザー機能の管理は、Oracle Identity Cloud ServiceおよびOktaフェデレーションでのみサポートされています。
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Oracle Identity Cloud Serviceフェデレーション:
テナンシが2018年12月21日以降に作成された場合、テナンシはユーザー機能を管理するために自動的に構成されます。前提条件はありません。
2018年12月21日より前にテナンシが作成された場合は、1回かぎりのアップグレードを実行する必要があります。ユーザー・プロビジョニングの有効化を参照してください。
- テナンシがOktaとフェデレートされている場合は、フェデレーテッド・ユーザーのユーザー・プロビジョニングを参照してください。
コンソールでのプロビジョニングされたフェデレーテッド・ユーザーの表示
前提条件を満たしたら、Oracle Cloud Infrastructureグループにマップされたグループに属する、IdPで作成したユーザーを表示できます。Oracle Cloud Infrastructureグループにマップされたグループにユーザーを追加すると、そのユーザーはコンソールに自動的に表示されます。
コンソールでユーザーをリストするには:
ナビゲーション・メニューを開き、「アイデンティティとセキュリティ」をクリックします。「アイデンティティ」で、「ユーザー」をクリックします。
ユーザー・タイプ別にリストをフィルタリングして、指定したアイデンティティ・プロバイダに属するユーザーのみを含めることができます。ローカル・ユーザーは、Oracle Cloud InfrastructureのIAMサービスで作成されるユーザーです。フィルタ・リストには、設定済のすべてのアイデンティティ・プロバイダが含まれています。
コンソールの使用
管理者の場合、ユーザー機能を編集できます。
- ナビゲーション・メニューを開き、「アイデンティティとセキュリティ」をクリックします。「アイデンティティ」で、「ユーザー」をクリックします。テナンシのユーザーのリストが表示されます。
- ユーザーをクリックして詳細を表示します。
- 「ユーザー機能の編集」をクリックします。
- 機能を追加または削除するには、チェック・ボックスを選択または選択解除します。
- 「保存」をクリックします。
- ナビゲーション・メニューを開き、「アイデンティティとセキュリティ」をクリックします。「アイデンティティ」で、「ユーザー」をクリックします。テナンシのユーザーのリストが表示されます。
- 更新するユーザーをクリックします。ユーザーの詳細が表示されます。この説明は、ユーザーのログインの下に表示されます。
- 説明の横の鉛筆アイコンをクリックします。
- 説明を編集して保存します。この説明はOracle Cloud Infrastructureで保存され、アイデンティティ・プロバイダに同期されません。
- ナビゲーション・メニューを開き、「アイデンティティとセキュリティ」をクリックします。「アイデンティティ」で、「ユーザー」をクリックします。テナンシのユーザーのリストが表示されます。
- 削除するユーザーを検索し、 をクリックします。
- 「削除」をクリックします。
重要:ここでユーザーを削除しても、IdP内のユーザーは削除されません。後でフェデレーテッド・ユーザーがOracle Cloud Infrastructureでプロビジョニングされたユーザーを持つようにするには、Oracle Identity Cloud ServiceのすべてのOCIマップ済グループからユーザーを削除し、ユーザーを再度追加する必要があります。
コンソールのユーザー資格証明の管理の詳細は、ユーザー資格証明の管理を参照してください。
APIの使用
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIのドキュメントおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKの詳細は、SDKおよびCLIを参照してください。
次のAPI操作を使用して、ユーザー機能を管理します。
- ListUsers
- GetUser
- UpdateUser:ユーザー機能およびユーザーの説明を更新できます。
- UpdateUserCapabilities
- DeleteUser:この操作では、Oracle Cloud Infrastructureでプロビジョニングされたユーザーは削除されますが、アイデンティティ・プロバイダのユーザーは削除されません。
ユーザー資格証明を管理するAPI操作の詳細は、ユーザー資格証明の管理を参照してください。
フェデレーテッド・ユーザーの場合、次の操作はサポートされていません。