Windowsカスタム・イメージの作成
ベア・メタル・インスタンスまたは仮想マシン(VM)インスタンスのブート・ディスクのWindowsカスタム・イメージを作成し、それを使用して他のインスタンスを起動できます。イメージから起動するインスタンスには、カスタマイズ、構成、およびイメージの作成時にインストールされていたソフトウェアが含まれます。カスタム・イメージの詳細は、カスタム・イメージの管理を参照してください。Windowsイメージのライセンス要件の詳細は、Oracle Cloud InfrastructureでのMicrosoftライセンスを参照してください。
Windowsでは、汎用と専用の2種類のイメージがサポートされます。汎用イメージは、インスタンス固有の情報が除去されているイメージです。専用イメージは、実行中インスタンスのブート・ディスクのPoint-in-Timeスナップショットです。インスタンスのバックアップを作成するために役立ちます。Oracle Cloud Infrastructureでは、汎用と専用両方のカスタムWindowsイメージから起動されるベア・メタル・インスタンスとVMインスタンスがサポートされます。
汎用イメージ
汎用イメージには、コンピュータ固有の情報が除去されて一般化されたOSディスクが含まれます。イメージはSysprepを使用して汎用化されます。汎用イメージは、環境を迅速に拡張するようなシナリオで役立つことがあります。汎用イメージは、イメージが作成された時点の既存のopc
ユーザー・アカウントをパスワードと一緒に保持するように構成することも、APIを使用して取得できる新しいランダム・パスワードを生成し、opc
ユーザー・アカウントを再作成するように構成することもできます。基本情報については、Sysprep (Generalize) a Windows installationを参照してください。
専用イメージ
専用イメージには、すでにインストールが完了しているOSディスクが含まれます。基本的に元のベア・メタル・インスタンスまたはVMインスタンスのコピーです。専用イメージは、障害からリカバリするためのバックアップとして使用することを目的としています。専用イメージが役立つのは、タスクをテストしているときに、既知の適切な構成にロールバックする必要がある場合です。専用イメージは、同じネットワーク内で同一のベア・メタル・インスタンスまたはVMを複数クローニングする際にはお薦めしません。複数のコンピュータのコンピュータ名とIDが同じになる問題が生じるためです。専用イメージを作成するときは、opc
ユーザーのパスワードを覚えておく必要があります。インスタンスの起動時に新しいパスワードは生成されません。コンソールまたはAPIから取得することもできません。
汎用イメージの作成
- インスタンスから汎用イメージを作成すると、そのインスタンスは機能しなくなるため、まずインスタンスからカスタム・イメージを作成し、その後カスタム・イメージから新規インスタンスを作成する必要があります。次のステップでこの方法を説明しています。これが汎用化するインスタンスです。または、必要な場合に置換インスタンスの起動に使用できるインスタンスのバックアップ・イメージを作成することもできます。
- PowerShell 5.0/WMF 5.0にアップグレードすると、Sysprepが失敗してイメージ汎用化プロセスが完了しないという問題が発生することがあります。その場合、カスタム・イメージから起動されたインスタンスにログインできない可能性があります。問題を回避するための詳細およびステップは、「新しい汎用Windowsカスタム・イメージから起動されたインスタンスにログインできません」を参照してください。
- リモート・デスクトップ接続を使用してインスタンスに接続し、オペレーティング・システムからインスタンスを停止します。
- カスタム・イメージの作成を使用して、新しいイメージを作成します。
- カスタム・イメージからのインスタンスの起動を使用して、新しいイメージからインスタンスを作成します。
- リモート・デスクトップ・クライアントを使用して、新しいインスタンスに接続します。
-
次のWindows Sysprep汎用ファイルをインスタンスにダウンロードします:
oracle-cloud_windows-server_generalize_2022-08-24.SED.EXE
このファイルはすべてのシェイプで機能し、Windows Serverプラットフォーム・イメージのすべてのバージョンに適用されます。
- ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
-
ファイルをC:\Windows\Pantherに抽出します。すべてのWindows Serverバージョンで、次のファイルがPantherフォルダに抽出されます:
- Generalize.cmd
- Specialize.cmd
- unattend.xml
- Post-Generalize.ps1
-
オプション:
opc
ユーザー・アカウントを保持する場合は、C:\Program Files\bmcs\imageType.json
を編集し、imageType
設定をcustom
に変更します。新規パスワードは作成されません。パスワードをコンソールまたはAPIから取得することはできません。新しいインスタンスがイメージから起動されるときに、
opc
ユーザー・アカウントを再作成するように汎用イメージを構成するには、imageType
設定をデフォルトのgeneral
のままにしておきます。GetInstanceDefaultCredentialsを使用してAPI経由で新しいアカウントのパスワードを取得できます。 -
Generalize.cmdを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。このコマンドを実行した結果は次のとおりであることに注意してください:
- リモート・デスクトップ・クライアントへの接続がすぐに切断されることがあります。インスタンスからサインアウトされます。これが発生しない場合、インスタンスから自分でログアウトする必要があります。
sysprep generalize
によってリモート・デスクトップがオフになるため、インスタンスに再びサインインできなくなります。- 汎用イメージを作成すると、基本的にインスタンスの機能は破棄されます。
数分間待ってから次のステップに進み、汎用化プロセスが完了したことを確認します。
- カスタム・イメージの作成を使用して、新しいイメージを作成します。
- 汎用化されたインスタンスからイメージを作成した後では、そのインスタンスを終了することをお薦めします。実行しているように見えても、完全に機能しているわけではありません。
専用イメージの作成
専用イメージを作成するときは、
opc
ユーザーのパスワードを覚えておく必要があります。これはコンソールまたはAPIから取得できません。専用イメージは、他のカスタム・イメージを作成する場合と同じ方法で作成します。ステップは、カスタム・イメージの管理を参照してください。